ぶ、無事って……ど、どういうこと……!?

 意味が分からずにぱちぱちと瞬きを繰り返し呆気に取られていると、天さんも私のほうに近づいてきた。

 凄く心配そうな顔をしていて、眉の端が下がっている。

「栞、神々から聞いたよ。女の子たちに呼び出されたんでしょ?大丈夫だったの?」

「え、あ、だ、大丈夫ですっ!」

 まさか、都真君もそのことを聞いて心配してくれたのかな……?

 都真君のほうに視線を戻し、私は都真君の頭を撫でた。

「大丈夫だよ、都真君。私は平気だから。」

「本当ですかっ!?無理とかしてないですかっ!?」

 今にも泣きそうな顔でそう聞いてくる都真君。

 あはは……ものすごく心配させちゃったな……。

 私は本当に大丈夫だし、女の子に叩かれたところも治っている。

「うんっ、本当だよっ!心配してくれてありがとうっ!」

「な、なら良いですけど……。」

 まだ心配そうな顔をして俯いている都真君の頭を再度撫でて、天さんのほうに向き直る。

「天さんも、ありがとうございます。私は大丈夫ですので、心配しないでくださいっ。」