最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ……あー、本当に無理なんだけど。

 だがここで独占欲を出すわけにもいかず、別の話題を栞に振った。

「他の奴らは、知っているのか?栞が、元宮神菜だということは。」

「えっと……創さんは一応、知ってます。だけど自分から明かしたのは新さんだけです!」

 栞の返答に思わず舌打ちをしそうになる。

 草薙は知っているのか。……まぁ、理事長の息子だから仕方ないと言えば仕方ないが。

 はぁ……くそっ、絶対あいつだけには渡さない。

 草薙は腹の底が翔葉よりも黒いと聞いたことがある。それにあの嫉妬と独占欲全開のオーラ……誰が見ても敵に回したくない人物だろ。

 草薙の事は警戒しておかないとな、特に生徒会で。

 そう考えていた時に俺ははっと、ある事に気付いた。

 そういや、栞は偽名なんだよな……?だったら……。

「栞、これからは神菜って呼んでも良いか?」

「ふぇっ!?は、はいっ!良いですよっ!」

 栞、改め神菜は一瞬だけ驚きを見せたが、すぐに笑顔を浮かべてくれて返事をしてくれた。

 ずっと栞呼びだったから慣れないが……本名を呼んでやったほうが良いだろう。