最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 もう片方の手で栞の頭を軽く撫で、できるだけ優しい声色で言う。

「話したくないことなら話さなくても良い。無理には聞かない。」

 栞はきっと、この事を隠していたんだろう。バレるといろいろとまずかったんだろう。

 それは分かっているから、無理には聞かない。いや、無理に言わせたくない。

 栞の気持ちを尊重して、その時になったら聞いてやりたい。

 だが栞は、俺から離れてこう小さく呟いた。

「ごめん、なさい……。」

 若干俯きながら自ら変装を解き、震えている。

 やはり、変装していたことには驚きを隠せない。

 栞は俺の表情を一瞬だけ確認した後、震えたままゆっくりと口にしてくれた。

「私……実は魔術師の元宮神菜、なんです。今まで隠していて、ごめんなさいっ……。」

 今にも泣きそうな顔で勢いよく頭を下げ、謝ってくる栞。

 その言葉に、俺はまた目を見開いてしまった。

 魔術師の元宮神菜って、確か有名な奴だったはず……。翔葉も他の奴らも、こぞって探している人物だったはずだ。

 まさか、そんな奴がこんな近くにいるだなんて……驚く他ない。