最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 だがその時、俺はある違和感を覚え目を見開いた。

 は……?

「栞……なのか……?」

「え……?」

 俺に抱き着いている人物は……この世の者とは思えないほど綺麗な女だった。

 栞の長く黒い髪は、セミロングの薄桃色と白の髪に変わっている。眼鏡もつけていない。

 変わっていないところと言えば、瞳だけは栞と同じく黒だった。

 だが、栞と同じ澄んでいるもので……きっとこの女が栞で間違いないだろう。

 栞は慌てて自分の姿を確認し、あからさまに青ざめて驚いていた。

 本人は多分、隠していたんだろう。こんなところで変装が解けるとは、考えていなかっただろうな。

「はいっ!柊木栞です……っ!」

 栞は自分の身分証明をする為、俺に必死に縋り付いている。

 正直、疑いたくはないが……念の為だ。

「本当に、栞なのか……?」

「は、はいっ……!本当、ですっ……!」

 栞は早口でそう言い、信じてくださいと言うような表情で俺を見つめてきている。

 ……っ、可愛すぎだろ……っ。

 もちろん、変装していて地味な格好をしている栞も可愛い。というか、俺はこいつだったから好きになったんだ。