最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

《あ、あらた、さん……っ。》

 電話越しから、栞のか細い声が聞こえてくる。

 涙声になっていて、必死になっている様子だった。

 まさか、また栞が……っ。

《い、今、倉庫みたいな、ところで……と、扉閉められちゃって……っ。》

 無我夢中で俺に状況を説明してくれようとしている栞。

 その現状に、バレないように舌打ちをする。

 ちっ……誰だ、栞を閉じ込めた奴は……。

 それに栞は暗闇が苦手だと以前言っていた。だから、早く行かないとダメだ。

「倉庫だな、分かった。通話はこのままにしとけ。」

《は、はい……。》

 俺は苛立ちを隠しながらも、栞の言う倉庫へと急いで向かう。

 また翔葉に特定してもらうか……。今度こそ地獄送りだ。

 再び舌打ちをした俺は、すぐに栞が閉じ込められているだろう倉庫に到着した。

 鍵が閉まっているのか……壊すか。

 神力を使うのも面倒だった為、蹴りで鍵を壊して扉を無理やり開ける。

「栞……っ!」

 その言葉と同時に栞が出てきて、俺に思い切り抱き着いてきた。