最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ～恋バトル本格開始の合図は生徒会加入～

　うーん、確かに和向君の言う通りかもしれない。

　ずっと新さんに頼りっぱなしになっちゃうけど、私も新さんに聞いてみるのが私も一番良いと思っている。

「うんっ、そうしてみるねっ！」

　私は和向君のアドバイスに笑顔で頷いて、今日の放課後を待った。



　生徒会、かぁ……。

『神菜さん……生徒会に、入っていただけませんか？』

　中庭に向かう途中、今朝の創さんの言葉が頭に浮かんできて、そのことについてぼーっと考えてみる。

　創さんには返事を先延ばしにしちゃったし、考えた上で断るっていうのは……なんだか失礼な気がする。

　私がただそう思うだけかもしれないけど、自分を創さんの立場にいると仮定して考えてみると、そんな考えが浮かんできた。

　それにあの時の創さん、凄く必死そうに見えた。

　私にあれだけ懇願していたのも、生徒会のことを押してきたのも……違和感がある気がする。

　いつもの創さん……まぁ、創さんをあまり見ないから何とも言えないけど、今朝その創さんの余裕がないように感じ取ることができた。