最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ちゃんと自分の口で言わないといけないと思い、口を動かす。

「本当に、ごめんなさい……。新さん、優しくしてくれたのに、裏切るような形になってしまって……。」

 今まで私は新さんの厚意で本当の事を言わなかった。

 だけど、いつまでも逃げてちゃダメ……。ちゃんと自分の口で説明しないと……。

 新さんからいったん距離を取り、私は改めてゆっくりと全てを話した。

「私の本名は元宮神菜で、魔術師として活動していて……。変装をしているのは昔から、バレないようにって変装しているんです……。だから月魔城学園でも変装して、柊木栞って偽名を使って生活してて……。本当に、騙していて、隠していて……ごめんなさ――」

「謝るな。俺は謝ってほしいわけじゃない。」

 私の言葉を遮り、新さんは優しく微笑みかけてくれる。

 これまでと変わらない笑みで、柊木栞でいる時と同じで……素敵な笑みを向けてくれる。

 だからかな、こうやって涙腺が壊れちゃうのは。

「で、でもっ、私はずっと、新さんを騙して一緒にいてっ……。何回謝っても謝り足りませんっ……。」