最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「話したくないことなら話さなくても良い。無理には聞かない。」

 私の心中を分かっているかのように、優しい声色の新さん。

 いつもならここではぐらかすけど、あそこまでバレてしまったらもう言うしかない。

 こんなに優しくしてもらっているのに、私は騙していたままなんだから。私には話す義務がある。

 いつまでも、新さんの厚意に甘えてちゃ……ダメ。

「ごめん、なさい……。」

 私は意を決して、自分の変装を解いた。

 カラコンだけは取らずに、本当の姿に戻る。

 新さんは驚いているのか、さっきみたいに目を見開かせている。

 そうだよね、突然こんなことされても困るだけだよね……。

 でも私は震える唇をなんとか動かして、新さんに本当のことを話した。

「私……実は魔術師の元宮神菜、なんです。今まで隠していて、ごめんなさい……っ。」

 新さんの顔が見ることができなくて、思いっきり頭を下げる。

 私は今まで、新さんの厚意を無下にしてばっかりだった。

 だから全部言わないと、卑怯だ……っ。