最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 新さんはそう言って、この前みたいに私の手を引いて送ってくれた。

 だけど今私の中にあるのは、不安と恐怖だけ。

 私は、仕方ないとはいえ新さんを騙してしまっていた。

 だから何を言われても、私に言い返す権利なんてない。

 でも……。

 ――新さんにだけは、嫌われたくない。

 何でそう思うのか、今の私には頭が混乱しているせいで全く分からない。

 ……って、混乱してるのは新さんのほうだよね。

 このことはいずれ話さなきゃとは分かっていた。

 だけど、こんなに突然来るとは考えてもいなかった。

 きっと、新さんの優しさに甘えていた私に罰が当たったんだと思う。

 だってそうじゃないと、こんなタイミング良くバレることなんてない。

 今、新さんはどんな表情をしているんだろう。

 怒っているんだろうか。悲しんでいるんだろうか。はたまた、また別の感情か。

 暗闇の中で手を引かれているから、新さんの表情は見えない。

 でも握られている手の力が、これでもかってほど強い。

 私、嫌われちゃうのかな。もしかしたら絶交されちゃうかも。