最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 だけどその時、ポケットの中のスマホがバイブレーションして光っていた。

 真っ暗闇だからよく分かって、急いで液晶画面を確認する。

 あ、新さん……っ。

 その画面には新さんの名前が出ていて、急いで通話ボタンを押した。

《栞っ!今どこにいるっ!?無事かっ!?》

「あ、あらた、さん……っ。」

 スマホからは新さんの焦ったような声が聞こえてきていて、思わず情けない声を洩らしてしまう。

 怖くて、新さんの名前を呼ぶのも精一杯。

 だけど私は、震える唇で今の状況を頑張って説明した。

「い、今、倉庫みたいな、ところで……と、扉閉められちゃって……っ。」

《倉庫だな、分かった。通話はこのままにしとけ。》

「は、はい……。」

 新さんに言われるがまま、スマホを通話状態にしたまま力強く握りしめる。

 さっきよりは心なしか呼吸も落ち着いてきたように感じたけど、まだ完全には落ち着かない。

 深呼吸を自分でも繰り返し、はぁ……っと息を吐く。

 涙もたくさん溢れてきていて、拭うのが追いつかない。