最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 だけど……「お、お化けがいたんです。」だなんて言えるはずがない……。

 流石にそれだけで新さんを引き留めるわけには、いやもう引き留めちゃったけど……。

「い、いえっ、何でもないですっ……!」

 私はそう考え、咄嗟に笑顔を浮かべてみせる。

「本当か?」

 新さんは相変わらず過保護なのか、不安そうな瞳で私を見つめている。

 だ、大丈夫ですっ……。多分……きっと……。

 ……で、でもやっぱり……!

 新さんに心配をかけちゃわないように、さっきは何でもないって言っちゃった。

 だけど本当は、すっごく怖くて動けない。

 だからつい、こんなことを零してしまった。

「新さん、あの……新さんの服、掴んでもいいですか……?」

 さっきのはきっとお化けじゃないって、気のせいだって分かってるけど、思い出したらそうとしか考えられなくなる。

 だ、だから……新さんの服を掴ませてもらいたくって……。

 ……って、私何言ってるの!?何でそんなこと言って……!

 きっと新さんも呆れてるし、こんなことで頼りたくない。