最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 創はそう言いながら僕に背を見せ、会長室から出て行った。

 その瞬間、”俺”はふぅ……と息を吐く。

 もう一人の自分に切り替え、無意識にこう零した。

「はぁ……。創の面倒臭さは健在っと。それにしても、まさか創があの人間を勧誘するなんてね。やるな、あいつも。」

 創は人、特に女には自分から関わらない主義だったはずなのに……あの人間は何者なのかな~。

 まぁ、俺も気になっていたから良しとしようか。

「柊木栞……ね。」

 俺も彼女のことはずっと気になっていた。

 前代未聞のこの学園への編入。その正体は力を持たない人間。

 ……これ以上ないほど面白いことが、今この学園で起こっている。

 あのゲス野郎の来栖の魔力に耐えられていたのも、おかしいとは思ったし……まさかいろんな奴を虜にするとは。

 創もその中に入ってるけど、それよりもおかしいのは……あの神々が他人に好意を寄せているということだ。

 婚約者も作らないと公言していたあいつが、あんな地味な女に惚れるとは……俺も流石に違和感を覚えてしまう。