「生徒会長、柊木栞さんを生徒会に勧誘したんですけど……了承していただけますか?了承していただけるなら、明日の朝に栞さんに伝えたいんですが。」

「急だね、創。」

 昨日の放課後、創から直接告げられたその言葉。

 創が柊木さんに気はあるのはなんとなく分かってた。だけど神々に取られると思ってここまでするなんて……意外と行動力あるんだね、創って。

「柊木さんは何て言ってるの?」

 まぁ、とりあえずそれを聞かないとダメだよね。

 創にそんなことを尋ねると、創はふふっと上品な笑みを浮かべた。

 あー、これもう決まってるやつだね。

 創が意味深に笑うってことは、それは確定事項だってこと。

 それにこんな嬉しそうな顔してるし……もう返事はもらってるってわけかな。

「栞さんはこの事を快く了承してくれました。後は生徒会長であるあなたの意見を聞くだけです。」

「へぇ……本当によくやるよね、創も。」

「何のことでしょうか。」

 分かってるくせにわざわざはぐらかすなんて、創は面倒な性格してるなー。……いや、元々か。

 だけどこの顔。僕に拒否権を言わせないような圧力を感じてしまうこの表情。