最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 だけど焦っているということを悟られないよう、平静を頑張って保つ。

 編入当初よりは大分誤魔化せるようにもなってきて、そこには助けられたと思う。

 でも……どう切り抜けよう。

 この状況を打破するためには言わないといけないだろうけど、言ったら魔術師だってことがバレる……!

 それだけは絶対に避けたくて、視線を下に下げる。

 それと同時に、会長さんの声が私の耳に届いた。

「勘違いだと思うけど、君に会った気がしてならないんだ。僕は。」

「え……?」

 会長さんからは思いもよらない言葉が聞こえてきて、思わずそんな声を洩らす。

 会った気がしてならない……。きっと、会ったことがあるとしたら魔術師の仕事中だろう。

 だけど私には、会長さんに申し訳ないけどそんな記憶はない。

 不思議に思って黙っていると、会長さんは再度口を開いた。

「君がね、魔術師の元宮神菜に似ているんだ。」

「……っ。」

 やっぱり、そう言われるとは思っていた……。

 この様子だと、仕事中に会ったってことなんだと思う。

 だけどいろんな仕事をしすぎているから、記憶なんて曖昧だ。