最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「お手伝いって何してきたの?」

 ……うっ、墓穴を掘ってしまったかも……。

 生徒会のこと、本当は自分だけで決めようかななんて考えていたけど、それはきっとしないほうが良い。

 私自身も生徒会のことをよく知らないし、みんなに話したほうが良いかもしれない。

「……しーちゃん、また何か隠してるでしょ~。」

「あ、あはは……う、うん。」

 まさか和向君に指摘されるとは思わなくて、乾いた笑みがどうしようもなく零れる。

 疾風君も何も言わないけど……教えろって目で訴えられてる気がするっ……。

 私は、これはもう逃げ道がないなと心の中で悟り、ゆっくりと口を開く。

「あ、あの、実はね……生徒会に勧誘、されたんだ……。」

 私は自分で自分の口の軽さに反省しながらも、ついさっきのことを三人に話した。

 簡潔にそうやって説明し、三人の様子をちらっと見る。

「生徒会、か……。今更勧誘なんて、変じゃないか?」

「そうだよね~。勧誘ならしーちゃんが編入した時とか、そういうキリの良いところでするものだと思うけど~……。」