最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「えっと……す、少し考えさせてもらっても……い、いいですか?」

「……分かりました。何かあれば、生徒会室に来てください。朝とかなら、僕しかいませんので。」

 私の答えに創さんは、少しだけ不満そうにしたけどすぐにそう言ってくれた。

 い、勢いで言ってしまったけど……こ、これで良かったのかな……。

 創さんがここまで懇願してくることに驚いて、ついそんな曖昧な返事を返してしまったけど……す、過ぎた事は仕方ない。

 私はあははと苦笑いを浮かべ、これからどうするかをこっそりと考えていた。



 教室に戻ると、もうほとんどのクラスメイトが揃っていて騒がしくなっていた。

 その中に疾風君たちの姿を見つけ、慌てて三人の元へと駆け寄る。

「栞、どこ行ってたの?」

「ちょ、ちょっとお手伝いに、行ってたんだ。」

 明李君が私に抱き着きながら間髪入れずに聞いてきて、そのままのことを返す。

 う、嘘じゃないから、こ、これで良いよねっ……。

 そう思ったけど、明李君はお手伝いと言う言葉が何やら引っかかったのか、疑っているような視線を私に向けてきた。