最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「本当にお前は凄い。だが……無理はしてないか?」

 新さんはそう言うと、眉の端を少し下げて心配そうな表情を浮かべてみせた。

 無理、かぁ……。

 身体的に疲れているわけじゃないけど、少しだけ体にだるさを感じてしまっている。

 足も若干だけどズキッと痛み、力が不意に入らなくなる時もあった。

 それでも私は、新さんに余計な心配をかけないように笑いかける。

「全然元気ですっ!球技大会楽しくて私、幸せですっ!」

 こんな素敵なイベントだとは思っていなかったから、今がすっごく楽しい。

 素直に、新さんに自分の思ったことを伝えてみる。

 新さんはその言葉を聞いてから、それでも不安そうな表情を浮かべた。

「本当なのか?さっきのボールの件もあるから、心配なんだ。」

「新さんは過保護さんなんですね。……大丈夫ですよ、私は。」

 過保護さに最近拍車がかかっている気がするから、申し訳なく思ってしまう。

 私なんかに構わせてしまって、新さんの時間を使わせてしまって……。

 冗談交じりにそう言って、微笑もうと頬を緩める。

 だけど……新さんの言葉で「冗談ですよっ。」とは言えなくなった。