最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ……あっ、試合終わっちゃった。

 本当はライバルの視察じゃなくて栞を見てたかったけど、仕方ないよね。これも大事なことだもんっ。

 だけどしっかり栞の活躍は見てたから、栞の時間がある時にぎゅってしようっ!

 僕はそう考えて、ふふっと笑みを人知れず零す。

 でもその時、栞に近づいている輩が視界に入った。

 確かあいつは……生徒会長だっけ。

 生徒会長は物好きで少し……というか大分変わった性格の持ち主。

 だから僕はあんまり好きじゃないし、怖いと思ってるから近付いた事なんてない。

 栞は会長と少し言葉を交わした後、本部のほうに戻っていった。

 だけどそこでも生徒会役員らしき男子と楽しそうに話していて、醜い嫉妬の感情が膨れ上がる。

 栞は、僕のなのにな……。

 栞にとって僕は友達だと思う。それ以上でもそれ以下でもない。

 だからこんな感情を持つのは変かもしれないけど、無意識だったから止められなかった。

 パーカーをぎゅっと握りしめ、静かに瞼を下ろす。

 最近はZenithの輩が栞に接触し始めたって、新さんから聞いていた。