最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 この様子を見るに、和向も栞のことを好きになってる。

 それに多分……自覚してる。

 はぁ……これって僕の想像でしかないから断言できないけど、きっとそうだ。

 疾風も栞を見て若干そわそわしているし、頬を少しだけ緩ませているのが分かる。

「はーやてっ。」

「な、何だ明李か……。びっくりさせんなよ……。」

「あはは、ごめんね。」

 僕は和向から離れ、栞を見ながらも疾風に声をかけた。

 疾風は声をかけられると思ってなかったのか、あからさまに肩を震わせて驚いている。

 何でこんな過剰に驚いたのかは、きっと栞のことを考えていたからだと思う。

 それでも僕は確かめるために、疾風にこんな言葉をかけた。

「疾風、栞かっこいいよね。あんなにスパイク決めちゃうなんて。」

「そうだな。やっぱりあいつ何者なんだろうな。」

「うーん、分かんないよねぇ……。」

 よし、疾風も黒だね。

 栞のことを話している時の疾風の表情、すっごく生き生きしてた。

 嬉しそうで恋い焦がれてるみたいな表情で、新さんがいるから本心を出していないんだけだと思う。