最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 他の生徒も教師も栞のプレーに魅了されていて、ぽかんとしていた。

 栞は、やっぱりすごいなぁ……。

 その生徒たちの姿はものすっごく滑稽だったけど、Anarchy観戦席の奥にいる新さんはすっごく苛立っていた。

 きっと、栞のことが僕と同じで気が気じゃないんだろうなぁ……。

 新さんはクールに見えて独占欲が強いから大方、栞を見ている輩を消したい……とか思ってるかも。

 そんな物騒じゃないかもしれないけど、不機嫌オーラが隠しきれていない。

 あはは……新さんも所詮は男だってことかぁ。

 まぁ好きな子があんなに注目されてたら、イライラしちゃうのも仕方がないよね。

 ……僕だって、少なからずイライラしちゃってるもん。

 それでも顔には出さずに、栞をじっと愛おしく眺める。

 栞は昔バレーをやっていたのかと思うほど動き慣れしていて、全然無駄なんてない。

 同じチームの女子たちも栞のプレーに圧倒されている。

「しーちゃん、本当に凄いよね~!ね、明李君!」

「うん、僕のライバルが増えちゃうなぁ~……。」

「……そう、だね~。」

 和向に話を振られ、自分の思っていることを素直に伝える。

 だけど僕の言葉に和向は、歯切れの悪いことを零した。

 ……これって確実に、黒だよね。