最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「いや、栞のほうが大事だ。念の為保健室にでも行くか。」

 そう言って新さんは少し強引に話を切り上げようとしてくる。

 ほ、保健室なんて……!本当に大丈夫なのに……!

 新さんのおかげなのかボールは当たってないし、怪我もしていない。

 だけど一向にコートに戻ろうとしない新さん。

 ど、どうしよう……。これじゃあ試合が再開できない……。

 そう思って、この状況をどうにかしようと思考を回転させる。

 その時、頭の中にピコーン!とある考えが降ってきた。

「新さん、試合に戻ってくださいっ!私、新さんのプレー見たいですっ!」

 私は早速作戦を実行する為、両手を合わせて新さんにお願いする。

 こんな手を使うのはどうかとも思ったけど、試合が再開できないのは運営側も困ると思う。

 一か八かの手だけど、私は瞳をぎゅっと瞑った。

 そうしてしばらくしていると、ポンッと頭の上に新さんの手が乗る感触がした。

 慌てて目を開けてみると、いつもの優しい笑みを浮かべてくれている新さんが視界に映る。