最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 新さんはその凄い熱量の歓声を聞いて、物凄く嫌そうな顔をしている。

 あ、明らかに嫌そう……。

 眉間に皺をよせ、面倒そうにコートに立った新さん。

 相手は成生さんと咲空さんのチームだけど、新さんなら大丈夫って気がしていた。

 ど、どうしてかは分からないけど……。

「AnarchyとZenith幹部全員参戦ですね。神々さんもいるから少し、先輩は気を付けたほうが良いと思いますよ。」

「へ……?」

 き、気を付ける……とは?

 都真君の言ってることが分からず、首を横に傾げてみる。

 その時、目の前に凄い勢いで私のほうに迫ってくるボールが視界に映った。

 え、ちょ、ど、どういうこと……!?

 頭の中がキャパオーバーになりながらも、両手で自分の体を守る。

 でもボールが私に当たることはなく、目の前でふわふわと浮かんでいた。

 ほ、本当に意味が分からないっ……!

 あたふたと慌てて目を白黒させていると、こっちに向かってくる新さんの姿を捉えれた。

「栞!大丈夫か!?」

「は、はい……。何とか……。」