「先輩、生徒会対決っていう言葉の意味、分かってないですよね?」

「な、何で分かったの……!?」

「見てれば分かりますよ。先輩は分かりやすいですから。」

 私の慌てた問いに、都真君はそう言って上品な笑みを浮かべた。

 ま、まさかそんなに分かりやすいとは……。

 感情が表に出やすいほうだとは分かっていたけど、そんな些細なことまでバレてしまうとは思ってなかった。

 だけど都真君は笑みを浮かべながらも、今の状況を説明してくれた。

「今行われようとしている試合は、言葉の通り生徒会対決と言っても過言じゃありません。天さんたち全員、同じコートになってるんですから。」

「へっ?そうなの……?」

 都真君の言葉に、私は慌ててコート内に視線を移す。

 その先には……都真君が言うように生徒会役員が揃っていた。

 天さんと夕弥さんが同じチーム、対するチームは世妖さんと創さんがいるという構成。

 確かにこれは、生徒会対決って言ってもおかしくない……。

「ですけど、ミラクルって起こるものなんですね。こんな対決がランダムで選ばれたものなんて。」