最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ハイテンションな放送委員の人がマイク伝いにそう言い、体育館内は更に熱気を上げる。

 私は生徒会席にいるから観客席とは程遠いけど、こんな声たちが否応なしに耳に入ってきた。

「まさかAnarchyの二人の対決が見られるなんて……!」

「あたし、疾風君推しだから、もう死んでも良いっ!」

「というか二人とも、いつもと雰囲気違うんだけど!?」

 わっ……凄い。女の子たちの黄色い悲鳴がたくさん挙がってきてるっ……!

 疾風君も和向君もかっこいいから分かるけど、いつもと雰囲気が違うって……?

 不思議に思って首を傾げてコート内に視線を移す。

 ちなみにコートは体育館内に二面あって、そのコートがとてつもなく広い。

 体育館が広いからって言うのもあるけど、めいっぱい使っているからその分大きい。

 そして、そんなことをぼんやり考えているうちに選手が入場する合図が体育館内に響く。

「え……?疾風君と和向君、だよね……?」

 その瞬間、私は思わず呆気に取られてしまった。

 何故なら……さっきの女の子が言っていたように、二人の雰囲気がいつものものじゃなかったから。