最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ――そんな声に、気付かないまま。



 これ、理事長に伝えておいたほうが良いよね……。

 私はいつもの魔術師のお仕事をしながらそう思い、手を顎へと持っていった。

 邪気はやっぱり移動しているように、今東棟に集中している。

 どうして、こんなことが起こっているんだろう……?

 移動する邪気について私も色々調べてみたけど、参考になりそうなものは見つからなかった。

 浄化をするだけだから大して疲れてはいないけど、こんなことが起こっているのは予想外。

 私はその場に立ち止まって考え、生徒手帳から理事長に電話をかけた。

 プルルルと何コールか鳴り、その後で理事長の声が電話越しに聞こえてくる。

《どうしたんだね、神菜さん。》

「理事長、少しだけお話よろしいですか?」

 先にそう断っておいてから、私は事を理事長にざっと伝える。

「邪気が移動しているように発現しているんです。これって何かと関係がありますか?」

《……移動、しているのかい?》

「もしかして理事長、何か知っているんですか?」