最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 その時、神菜がおもむろに俺に抱き着いてきた。

 ……神菜、どうした?

 そう言いたかったが、神菜の可愛さ故言葉を失ってしまった。

 神菜はぎゅっと俺にしがみつくように抱き着き、顔を埋めてしまっている。

「新さん……。」

「……どうしたんだ?」

 俺は平静を装って、神菜の言葉に返事をする。

 すると神菜は、更に抱きしめる力を強めてきた。

「本当に、ごめんなさい……。来栖さんにも、正体がバレてしまったんです……。」

 言いにくそうにしてから、ぽつりと呟くようにそう言った神菜。

 やっぱりそのことだよな、と思いつつ、神菜の背中をゆっくりとさする。

「大丈夫だ、バレてしまったことは仕方がない。」

 バレたのはきっと、致し方ないことだったんだろう。

 神菜は真面目だから、迂闊にバレることはないはずだ。

 ……だからこそ、ここまで思いつめているんだろうが。

「でも、私……新さんに言われたこと、守れてないですっ……。」

「気にするな。お前に何もなくて良かった。」

 別に俺の言葉を真面目に守ってくれなくていい。お前が無事なら、それだけで十分だ。