最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ――絶対こいつに、勝ちを譲るわけにはいかない。

 たかが球技大会、学校行事。

 今まではそう思っていたが、神菜が関わるのなら話は別。

 まぁ……神菜をダシにする時点で、こいつは人間性が終わってるけどな。

「そんなことさせるわけないだろ。今年”も”Anarchyが勝つ。」

「……っ。その記録は今年僕たちが打破するから。」

「やれるもんならやってみろ。」

 そう、Anarchyはここ何年も球技大会で負けてはいない。

 それがZenithの奴らには面白くなく、本気で勝ちを掴みに来るだろう。

 ……今年は、神菜がいるから尚更。

 俺は球技大会に出たことなんてなかったが、神菜に良いとこ見せれるんだったらいいか。

 その時、本来の目的を忘れようとしていて来栖に冷たい声色のまま、こう尋ねた。

「来栖、何故神菜の正体が分かった?」

「そんなの、言う義理なんてない。」

 ダメ元で尋ねてみるも、返ってきた言葉は予想通りだった。

 こいつのことだからきっと言わないとは思っていたが、面倒な奴だ。