最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「勝つ……?あっ、球技大会の事ですねっ!AnarchyとZenithの試合があるから……そのことですか?」

 ……あぁ、そっか。神菜は自分のことを自覚していない鈍感だったね。

 愛されているのも好かれているのも、全く気付いていない。

 しかもふりじゃなく、本当だから……尚更愛おしい。

「……うん、そうだよっ。僕絶対、Anarchyに勝ってみせるから見ててねっ!」

「はいっ!頑張ってくださいねっ!」

 まぁ、こうやって誤魔化しておいたほうが今は良い。

 本当は神々から神菜を奪いたいんだけど……もう少しだけ、様子見をしよう。

 それに球技大会だったら、神菜にかっこいいところを見せると思う。

 だから絶対に――負けられない。

 その時、タイミング悪くホームルーム開始前のチャイムが辺りに鳴り響いた。

 神菜ははっとしたような表情の浮かべ、急いで変装し直している。

 焦っているのか手がもつれているように見えて、あわあわと慌てていた。

 ふふっ、どこまで可愛いんだろう……。