最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ……あはは、やっぱり神菜に勝てないや。

 そのままでいい。

 そんな言葉は慰めに見えるけど、神菜が言うなら慰めには聞こえない。

 僕がしたことは本当に最低最悪な事。許されない事。

 ……それでもやっぱり、神々に神菜を取られるのは絶対に嫌だ。

 だから少しだけ、アピールさせて。

「……ふぇっ?」

「神菜、僕絶対に神々に勝ってみせるから。僕のこと、見ててね。」

 神菜を抱き寄せて、僕は小さくそう呟いた。

 突然抱きしめられるなんて神菜は思ってないから、瞬きを何度も繰り返している。

 だけどこれ以上、神菜を抱きしめる権利はない。

 あの時神菜をいじめなければ、神菜の正体に気付いていれば……。

 そんなたらればばかりが頭の中に浮かび、無理だと突きつけられる気がする。

 神々には勝てないという、そんな気が。

 それでも僕は手を引くつもりはないし、引きたくもない。

 咲空が柊木栞を引き入れたいって言ってたけど……僕も同感。

 何が何でも神菜をZenithに引き入れ、神々から奪ってみせる。