最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 頑張る必要ない……?そんなわけ、ないのに……。

 確かに神菜の言葉で、自分の考えを改めることはできた。自分なりに頑張ることもできている。

 でもそれだけじゃ、全然足りないよ……。

 そんなことを心の中で考えて、肩を落としそうになってしまう。

 だけど、神菜のこんな言葉が僕の耳へと届いた。

「私はそのままの来栖さんでいいと思います。なので、頑張る必要なんてありません。来栖さんは来栖さんなんですからっ!」

『無理して頑張らなくてもいいと思いますよ?だって、あなたはあなただから。』

 昔の神菜の言葉が重なって聞こえてきて、はっと我に返る。

 ……そうだ。神菜はいつも、僕の本質を見てくれた。理解してくれた。

 だから僕は惹かれたんだし、好きになった。

「そのままの僕を、神菜は見てくれるの……?」

「?……はいっ!来栖さんはそのままで大丈夫ですっ!無理する必要なんて、全然ありませんっ!」

 神菜は僕の疑問に首を傾げながらも、満面の笑みで答えてくれる。

 意味は分かってなさそうだけど、その言葉はどんな言葉よりも嬉しいものだった。