最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 そこにはやっぱり、綺麗で可愛い顔立ちをした神菜がいた。

 僕が神菜を見間違えるはずがない。だって僕は、神菜を愛している男だから。

 ……なんて、どの口が言ってんだろう。

 好きな子を散々いじめて死の淵にまで追いやろうとして、神々にやられた。

 そんなどうしようもない自分に嫌気が差し、下唇を噛み締める。

「まさか……君だったなんて……っ。」

 消え入りそうな声でそんなことを呟き、僕は勢いよく神菜に頭を下げた。

 今までの行いが脳裏によぎってきて、いたたまれない気持ちになる。

「神菜……本当に、ごめんっ……!君に今まで最低なことをしてしまって……っ!」

 半ば叫ぶようにそう言い、ぎゅっと目を瞑る。

 僕は……なんてことを、してしまったんだろう……っ。

 ずっと好きで好きで仕方なくて、片思いしていた当の本人を……いじめてしまっていたなんて。

 父さんに知られれば、勘当どころじゃ済まないのは分かり切っていた。

 きっと父さんのことだから、僕を何が何でも殺しに来るはず。