最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 父さんも神菜がいる間だけは僕のことを自由にしてくれたし、僕も気が楽だった。

 神菜も誰にでも分け隔てなく優しくて、こんな僕にも愛想よく笑って言葉を交わしてくれて……。

 あんなに素敵な子を、誰が放っておけと言うのだろう。

 ……いや、きっと誰も言わない。

 神菜は当たり前だと思ってても、僕の心をゆっくりと解かしてくれた。

 だからこそ、それだけは諦めても諦めきれない。諦められないんだ。

 まぁ……あの人間を引き入れるってのは面白いことになりそうだけどね。

 だけどそんなことしたら、神々が黙ってないか。

 ただでさえ生徒会に取られてしまっているようなものなのに、Zenithとも関わりができたら俺たちが本気で殺されそうだ。

 僕たちは目の敵にされているから、尚更。

 僕はするつもりはさらさらないけど……少しだけ、興味があるかも。

 ふっと、そんな考えを頭に巡らせて息を吐いた。

 でも僕は後に、本当にその気になってしまったんだ。



「……え?かん、な……?」

 そう、今僕の視界には――愛してやまない、元宮神菜の姿が映っていたんだから。