最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「おい風羽、聞いてんのか?」

「その話は保留。無理だって分かってるんだったら、願うだけ無駄。」

「……っ、おいっ!」

 僕は口をついて出た言葉を言い放ち、Zenith室の扉を勢いよく閉めた。

 はぁ……僕、何やってんだろう。

 咲空の言葉を否定したかったわけじゃない。ただ本当にそう思っただけ。

『僕もお外に出て遊びたいっ!』

『ダメだ。今日の分の勉強が終わってないだろう。話はそれからだ。』

 ……願うくらいなら、願いなんて持たなきゃいい。

 僕は幼い頃からそれを分かっていたから、できないことは切り捨ててきた。

 でも……神菜だけは、無理だって分かってても諦められない。

『あの……この辺りを案内してくれませんか?私、まだ把握できてなくて。』

『わぁっ!あなたは凄いんですねっ!そんな器用な事、私できませんもんっ!』

『あなたは凄い人ですよ?自分を卑下したら、ダメですっ!』

 昔の神菜との会話の一部が不意に蘇ってくる。

 神菜が仕事で僕たちのところに来てくれた時は、本当に幸せだった。