最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「変なの。……僕、奥の部屋に入るから拭けたら勝手に帰って。」

 それだけ言って、来栖さんは踵を返し奥の扉の向こうへと消えていった。

 へ、変かぁ……。

 前に明李君にも同じようなことを言われたし、咲空さんにも馬鹿と言われてしまったし……あながち間違いじゃないのかも。

 ううっ、そう思うともっと悲しくなってきた……。

「わ、分かりました……。」

 きっと来栖さんには聞こえていないだろうと思いながら、しゅんと肩を落とす。

 あっ、今なら眼鏡も取っていいかな。

 今なら人もいないだろうし、しっかり顔が拭けるっ!

 私ははっと我に返り、周りを確認してから恐る恐る眼鏡を外した。

 この眼鏡、無駄に大きいからちょっとの事でも見えなくなっちゃうんだよね……。

 眼鏡のサイズを間違えたのかと思うほどの大きなものだから、何かにぶつかるときも多々ある。

 うーん、もうちょっと眼鏡のサイズも考えなきゃな。

 そんなことを頭の中に巡らせ、ふぅ……と息を吐く。

 来栖さんに貸してもらったタオルで体全体を拭かせてもらい、よし!と意気込んだ。