最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ううっ、つ、冷たいっ……。

 勢いよく水を被ったせいで水が当たって痛いし、びしょびしょになってしまった。

 でも、来栖さんがびしょびしょにならなくて良かった……。

 心の中でこっそりそう安堵していた時、急に場所が変わった。

 この前も来た、Zenithのお部屋。

 ……え?何が起こってるの?

 瞬きを何度も繰り返し、呆然と立っていると正面からタオルが飛んできた。

「ふぇっ?」

「何で僕を助けたの?」

 タオルが飛んできたと同時に、来栖さんのそんな声が私の耳に届く。

「君には僕を助けるメリットなんてない。むしろデメリットだと思うけど。」

「た、確かにそうですね……。」

 自分からびしょぬれになりたいとは思う人はいないだろうし、こんなにびしょびしょになるとは思ってなかった。

 だけど……見て見ぬふりなんてできなかった。

 あの人たちは恐らく魔族の人で、明らかに来栖さんへの悪意があった。

 来栖さんはZenithのトップで狙われることも多いはず。

 それに、私がびしょびしょになってほしくないっていうエゴでもあるけど……あはは。