最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 これってまさか……来栖さんが、ここの花壇のお世話をしているの?

 来栖さんの表情はどんな感情なのか読み取る事はできないけど、お花たちをお世話している光景は変わらない。

 来栖さんも、お花とか好きなのかな……。

 そんな親近感が湧いて、ふふっとつい頬を緩めてしまう。

 そうだったら良いな……なんて考えながらも、どうしようかと考える。

 来栖さんの意外な一面が知れたことには驚いたけど、結局教室に戻れずにいた。

 ここで下手に動いてバレてもダメだし、来栖さんと二人は気まずすぎる。

 ぼんやりとそんなことを考えながら、どう行動すればいいのかを真剣に悩む。

 でもその時、来栖さんが校舎内のほうに戻っていく様子を捉えることができた。

 お花に水を与え終えたのか、満足そうな表情で踵を返す。

 私はほっと息を吐き、その場から動こうとしてふと、視線を上に向けた。

 だけどその瞬間、私は思わず目を大きく見開いて固まってしまった。

「……え?……水?」

 そう、私の視界に映ったのは……来栖さんの頭上にふわふわと浮いている大きな水の塊だった。