翌日になり、いつも通り新さんと学校へ向かう。

 だけど生徒会室に行かないといけない為、階段ではなく昇降口のところで新さんと別れた。

「栞、生徒会頑張れよ。」

 昨日と同じ言葉をかけてくれる新さんに満面の笑みを浮かべて、生徒会室へと足を運ぶ。

 でも、新さんの表情が気になって仕方がなかった。

 いつも新さんは無表情だけど、今日はなんだか不機嫌だったような……?

 いつもより新さんが苛立っているように見えて、少し不安に思ってしまった。

 私、もしかして何かしたのかな……。

 だけど新さんの言葉はいつもと同じで優しいものだったはず。私だって新さんが少しだけ不機嫌そうだなって思っただけだし、もしかしたら違うかもしれない。

 勘違い。そんな可能性が頭に浮かんできて、私は自分を納得させる為にそう思うことにした。

 き、気になるけど、今は生徒会に集中しなきゃ……!

 そんなことをぐるぐると考えている間に、いつの間にかついていたのか目の前には昨日来た生徒会室の扉があった。

 や、やっぱりこの扉、豪華だなぁ……。