最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 そんな私に、新さんはぽんっと頭を撫でてくれた。

「いや、気にしなくていい。……だが、少し気になる事があってな。」

「気になる事、ですか……?」

 新さんの言う”気になる事”の意味がよく分からず、首を傾げてしまう。

 何だろう……。もしかして、悪い話じゃないよね……?

 ここ最近は校内で喧嘩も何も起こってないみたいだから大丈夫だと勝手に思ってしまっているけど……し、心配だっ……。

 新さんは私の聞き返しに、何かを考えこむようにしてぽつりと呟いた。

「神菜、気をつけろ。どうしてか嫌な予感がしてならない。」

 い、嫌な、予感……。

 「大丈夫ですよ。」そうやっていつものように笑ってみせたかったけど、今日はどうしてもできなかった。

 新さんの嫌な予感……。それが当たりそうな気がして、笑顔にはなれなかったんだ。

 ……ううん。きっと気のせい、大丈夫。

「分かりました。気を付けますね。」

 心の中で無理に自分を納得させようとして、ぎこちない言葉と笑顔を新さんに返してしまった。