最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 あたふたと視線を泳がせている栞。

 今の状況を理解していないのか、きょとんと呆気に取られている。

 やっぱり……決めた。

「俺、欲しくなったもんは奪いたい性分なんだよ。だからな栞、覚悟しとけよ。」

「へ……?わんちゃん大冒険のぬいぐるみのお話ですかっ?私も新作買いたいですっ!」

 笑顔でとんでもなく逸れたことを言い放った栞に、思わずため息が溢れ出る。

 何だよ……もうこいつ、鈍感馬鹿で良いだろ。

「……ったく、お前本当に鈍感なんだな。だから狙われやすいんだよ、もっと自覚しろよな。」

「私、どこが鈍いんですか……。」

 しゅんと項垂れている栞は、本気で何も分かっていないらしい。

 あーもう、こいつある意味面倒だ。

「さぁな、それくらい自分で気付け。」

「えっ……!ひ、酷いですよっ……!」

 酷くねぇし……。お前が鈍いのが悪いんだろ……。

 だが言葉にするのも面倒になって、俺はふっと意地悪く栞に笑いかけた。

 ま、これくらい鈍感でも良いか。そういうところに、俺は惹かれてしまったんだからな。