最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 やってしまったな……と思いつつ、乱暴に吐き捨てる。

「男がこんなん好きって、変だろ。だからもっと引いてくれていい。」

 こんなゆるふわ系のが好きだって聞いたら、普通は引く。

 まぁ……そういうのは慣れてるから、引かれるのは別にいい。

「いえっ!そんな事思いませんっ!私、今すっごく嬉しいんですっ!」

 だが栞は……そうやって俺の先入観をいともたやすく壊してしまった。

「は……?嬉しい……?」

「はいっ!……咲空さんはやっぱり優しい人ですねっ!」

 ……意味が分からない。

 俺のこの趣味を引かなかったのも、また優しいなんて言ったのも。

「……っ。こいつ、何だよ……っ。」

 やっぱり馬鹿で合ってるだろ。馬鹿通り越してるだろ。

 だが俺はその時同時に、ある決心もした。

「咲空さん、さっき何か言いましたか?」

「いや、何でもない……が。」

 俺は呑気にメアドを交換しようとスマホを開いた栞の顎を掴んだ。

 自分のほうに視線を向けさせるように、少し上げる。

「さ、咲空さん……?」