最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「え……?は、はい……!」

 栞はそんな間抜けな声を出しながら、ふふっと柔らかく微笑んだ。

 ……皐月がこいつを好きになった理由、ちょっと分かったかもしれない。

 誰に対してもこんな風に優しく接しているようだし、こんな風に……笑いかけているんだ。

 それが何故だか、嫌だと思ってしまった。

「後……メアド交換するぞ。」

「メアドですか……?」

 気付けばそんな言葉を言っていて、はっと我に返る。

 俺……何言ってんだよ。おかしいだろーが。

 やっぱやめるか、恥ずかしいったらありゃしねぇ……。

 だがそんな俺の気持ちは読んでくれずに、栞は嬉しそうに顔を輝かせていた。

「このキーホルダー……もしかして、咲空さんも”わんちゃん大冒険”好きなんですかっ!?」

「……あぁ、恥ずかしいがな。」

 栞はぱあっと嬉しそうに微笑みながら、瞬きを何度も繰り返している。

 わんちゃんシリーズが好きな奴は高校生では少数。本当は隠すつもりだった。

 男がこんなのを持ってたら、おかしいはずだから。

 だが今日は外すのを忘れてしまっていて、キーホルダーを付けたままスマホを出してしまった。