最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「へぇ……。お前、お人好しに馬鹿に鈍感も極めてんのな。」

「ばっ……!?」

 馬鹿と言う単語が気に食わなかったのか、ぷくーっと頬を膨らませている柊木栞。

 だって本当の事だろーが。

 こいつは皐月の恋情にも気付いていないし、他の輩からの気持ちにも気付いていない。

 これを鈍感馬鹿と言わずに何と言うんだよ。

 だけどお前なら、大丈夫だろう。

「まぁ、馬鹿だし変な人間だが……お前は信じられる奴だ。」

 俺は昔から価値を見出すのが苦手で、極力人とは関わってこなかった。

 今でも他人は信じれねぇし、信じたくもない。

 だがこいつは……信じれるって、思ったんだよな。

 なんかこいつのこと、もっと知りたくなってきたな……。

 ふとそんな気持ちが脳裏をよぎり、ふっと頬を緩ませた。

「お前のこと、これから栞って呼ぶから、俺のことも名前で呼べ。分かったな?」

 口をついて出てきたそんな言葉に、自分自身で驚きながらも納得する。

 まぁ良いか。こいつのことは謎過ぎるから知りたいこともある。