最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「……お前、そうやって成生や皐月も絆したのか?」

 あいつらは最近、お前の話ばっかりしている。特に皐月が。

 だから今みたいに体の良いことを言って、あいつらの情を沸かせたんだろう?

 だが……柊木栞はきょとんとした顔で、すぐにふにゃっと微笑んだ。

「絆した……はよく分からないんですけど、成生さんたちとはこんな風にお話して仲良くなりましたっ!」

 あー……もうこいつに口で勝てる気がしねぇ……。

 そうやって馬鹿みたいな考えが浮かんできたのは、コイツの真剣な声色を聞いたから。

 嘘を吐いていない、芯があるしっかりした言葉。

 ……こんなにまっすぐした言葉は、初めて聞いた。

 この時、あいつらの言う柊木栞の人物像が見えた気がした。

『おりちゃんはお人好しで、純粋な子だよ。』

『僕やめいにも優しくしてくれたんです。柊木先輩は素敵な人です。』

 こいつはきっと、心の中でそう思っていることをそのまま言ったんだろう。だから芯がある。

 ……はぁ、もう面倒なことはやめにするか。