最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「まぁ馬鹿だし変な人間だが……お前は信じられる奴だ。」

 信じられる奴……五十嵐さんから言われたその言葉に、重みがあるように感じられた。

 だってそう言った表情が、凄く儚くて寂しそうだったから。

 もしかして、五十嵐さんも何か……あったのかな。

 私の憶測でしかないけど、どうしてもそう見えてしまった。

 だけど五十嵐さんはすぐにさっきまで不愛想な表情に変わり、その瞬間私を見てふっと微笑んだ。

「お前のこと、これから栞って呼ぶから、俺のことも名前で呼べ。分かったな?」

「え……?は、はい……!」

 突然何を言われるんだろうと思ったけど、まさかそんな言葉をかけてもらえるなんて……!

 じゃあ私、五十嵐さんのことこれから咲空さんって呼ばせてもらおうっ……!

「後……メアド交換するぞ。」

「メアドですか……?」

 咲空さんはそう言って、私のほうに自分をスマホを向けてきた。

 その時、あるキーホルダーが私の視界に飛び込んできた。

 可愛いベージュ色のわんちゃんキャラクターのぬいぐるみがついたキーホルダー。