最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 その圧倒的な雰囲気に呑まれそうになったけど、しっかりと自分の言葉で言いたいことを伝える。

「確かに五十嵐さんが言うように、少しは怖がったりも……しました。……だけど、あの時以来私に危害を加えてきていないですから、怖くありません。優しい人だって、私は思っています。その証拠に本当に私のことが気に入らないなら、五十嵐さんなら一人で私を攻撃できたはずです。」

 でも五十嵐さんは、実行に移さずに私に尋ねてきてくれている。

 それだけでこの人は、悪い人なんかじゃないって思えてしまったんだ。

「お前、お人好しすぎるだろ……っ。どうかしてるんじゃないかよっ!?俺は、許されないことをしてたんだ……。もういっそのこと、俺を罵ってくれ……っ!」

 五十嵐さんは勢い任せに私にそう言い放ち、これ以上ないほど顔を歪めている。

 ……五十嵐さん、もしかして責任感が強い人?

 その表情から私が真っ先に思いついた事は、それだった。

 これだけ自分のことを責めたような言葉を言って、尚且つ「罵れ。」なんて……。

 ……だけど、五十嵐さんの期待には応えられない。

「罵りなんてしません。お、お人好しなのは分かってますけど……五十嵐さんはこうやってメリハリがつけられるしっかりした人じゃないですか。それに私は……罵るつもりなんてないです。」