最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 現に疾風君たちも本当に開催するのかを疑っていたし、宵闇さんだって渋っていた。まぁ、乗り気な人もいたけど。

 それに今の理事長の表情も、苦渋の決断をしたような苦いものだった。

 そんな表情をするほど不安なんだったら、どうして承諾したのかが気になってしまう。

 私がそう尋ねると、理事長は眉根を寄せて険しい表情を作ってしまった。

 まるで、仕方がなかったんだと言うように。

 そしてその後、理事長はすぐに苦笑いを浮かべて、承諾した理由をゆっくりと話してくれた。

「本当は私だって開催する予定はなかった。去年だって大勢の怪我人が出てしまって、今年は開催しないように予定を組んでいたんだ。だが……。」

 変なところで言葉を切ってしまった理事長。

 私はそんな理事長に首を傾げながら、続きの言葉を待った。

 だけど理事長は、いくら待っても教えてくれる気配はない。

 ……どうしたんだろうか、理事長は。

 読めない人だとは思っていたけど、さっぱり理事長の考えていることが分からない。

「理事長、どうしましたか?」