最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「ちょっとお手洗いに行ってくるねっ。」

「早く戻ってきてね、栞。」

「う、うんっ……!」

 行く間際、そんなことを明李君から言われてしまった。

 は、早く戻れるかは分からないけど……が、頑張るっ。

 私はそう思いながら、近くの空き教室で手帳を開いた。

「理事長、何ですか?」

《神菜さん、急に連絡して申し訳ないね。今から理事長室に来てくれないか?》

「……わ、分かりました。」

 通話を始めると理事長は一方的にそう言って、確認を取って早々に切ってしまった。

 うん……理事長、横暴じゃありませんかっ……!

 魔術師のことだとは分かっていても、そう考えてしまって仕方がない。

 理事長が強引なのは知っていたけど、こんなに雑な……。

 だけどここで黙っていても仕方がないから、私は理事長室に向かうことにした。

 今からなら……時間もあるし、大丈夫かな。

 多分明李君から言われた事は守れないと思うから……ごめんねっ。

 心の中でそう謝り、急いで目的の理事長室へと急いだ。



「理事長、失礼します。」

 コンコンと大きな扉をノックし、流れ作業のように中へと入らせてもらう。