今日のことを振り返ってみて、いろんな事があったけど……腑に落ちない。

 疾風君も和向君も、今まで恋愛に関する事なんて聞いてこなかったし、どうして今になって……?

 分からなくて、うーと頭を唸らせる。

 でも、これ以上考えてもきっと分からないと思う。

 疾風君たちの考えを読む事なんて、そんな器用な事は私にはできない。

 だから……気にしないほうが、良いよね。

 私はそんな結論に行きつき、もやもやとした気持ちを抱えたまま、生徒会室へと向かった。