最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「和向君はどうしてそんな事――」

「しーちゃんは、本当に好きな人とかいないの?」

 どうしてそんなことを聞くの?

 そう尋ねたくて口を開いたけど、和向君は私の言葉に被せるようにしてそんなことを聞いてきた。

 その声がいつものものとは違う少し低い声で、思わず驚いてしまう。

 好きな人……。何でそんな事を、尋ねてくるんだろう……。

 今までそんな事はなかったし、恋愛の話もした事はなかった。

 だからどうして、こんな急に聞かれたのかに戸惑いを隠せない。

「……いないよ。私は恋もしたことないし、恋愛感情で好きな人はいないから。」

 だけど、これだけは言いたかった。

 私は恋をしたこともないし、人をそういう意味で好きになったことはない。

 みんなのことはもちろん好きだけど、それは友達として。

 恋バナがしたいのかな、とも考えたけど……そんな呑気な雰囲気じゃないことは察すことができた。

 だからこそ……そんなことを聞いてきた理由が分からない。

「……そうなんだね、やっぱり疾風の言った通り。」