最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「へっ……!?恋愛、感情……?」

 まさか疾風君からそう聞かれるとは、全然考えてなかった。

 恋愛とか、疾風君興味なさそうなのにっ……って、これは失礼か。

 うーん……恋愛感情で好きな人かぁ……。

「いないかなぁ……。私、恋っていうのもよく分かってないし……。」

 恋とかしたことないし、誰かをそういう意味で好きになったことはない。

 だからそう聞かれても……正直、分からない。

「……そう、か。」

 疾風君は歯切れが悪いまま、そんな返事を返してくれた。

 あれ……?なんだか、嬉しそう……?

 疾風君が私の言葉を聞いて、頬を若干緩ませていることに気付いた。

 ……さっきから疾風君、様子がおかしい。

 ふとそう考え、声をかけようと口を開いたけど、それよりも疾風君の言葉のほうが早かった。

「栞、戻ろうぜ。」

「う、うん……。」

 疾風君は挙動不審のまま、私はもやっとした疑問を抱えながら、二人で教室へと戻った。



 ……きょ、今日は心臓に悪い日だった……。

 明李君に事故とはいえ、壁ドンをされてしまったし、疾風君に恋愛のことを聞かれるとは思ってもなかった。